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鳩レース考察

東北北部ブロックCH及びGNレースにおける基本的考察

2014年地区N、総合優勝は隣県、青森県勢八戸南連合会でした。
奥羽山脈越えの地点が盛岡より北の岩手山より北の地点か。

本鳩(右写真)を下関GN1113Kに参加するも未帰還、表日本(太平洋側)からの全参加鳩は全滅となった。今年も帰すことができなかった。

やはり南西の風が吹かないと帰還できないようです。
東北北部ブロックのレースは良い時はものすごく良く、悪い時は今回のようになり、良い時と悪い時が極端、それは何故か。
CH㋖シロ号(1200K6回)を作出した青岩連合会 伊達順一氏は次のように分析する。

「鳩は放鳩地より帰還地方向に一直線に飛びたがる。従って放鳩時点での日本海の天気、状況が問題で、一気に渡り切れる状況でなければ良い結果が出ない」

これはご存じの方が多いと思いますが、並河靖先生の考えと全く一緒でびっくりしました。参考までに、下記に並河先生の記事を掲載します。

また、佐渡の大蔵さんによると、佐渡沖の網に多くの鳩(九州、四国の鳩)が掛かるとのことでした。昔のように佐渡からのレースを実施すれば帰還率も上がるのでは、との意見を述べられていました。

13BE04272 13BE04272-2 13BE04272血統図
  • 2014年地区N当日1羽帰り優勝・総合5位
  • 「オランダ伝書鳩協会会長賞」受賞

2023年長門GN1100K結果

2023長門GN
  • 裏日本では80~100%帰したところも多くあり、60羽記録した鳩舎もあった。南部地区連盟は1羽だけの記録で4.2%の帰還率でした。

並河靖先生記事(レース鳩誌「北海道・釧路からのレースを提唱します」)

並河先生記事
  • 夜、陸地で休むにはどうすればいいか
  • なぜ釧路なのか
  • 安全なコースを探る

1000K帰還率 2015年IN浜田

ブロック全体 33.33%
青森県 30.58% (日本海側33.92% 太平洋側13.64%
秋田県 42.13%
岩手県(南部連盟) 17.85%
岩手県(岩手連盟) 0.00%

1000K帰還率 2021年IN浜田

ブロック全体 24.9%
青森県 20.5% (日本海側5.4% 太平洋側23.4%)
秋田県 36.9%
岩手県(南部連盟) 9.1%
岩手県(岩手連盟) 4.8%

1100K帰還率 長門GN1100K

ブロック全体 24.7%
青森県 10.4% (日本海側10.4% 太平洋側11%)
秋田県 33.7%
岩手県(南部連盟) 16.7%
岩手県(岩手連盟) 25%

レースの最初でなく最後に奥羽山脈を越えるのと越えないのではこれだけの帰還率の差が出ます。秋田地区でこれだけの帰還率が出ないと当地区(南部連盟)では1000Kは帰れません。ちなみに今回は帰還0の岩手連盟は10連合会からなる大連盟です。太平洋側からのレースコースからいきなり日本海側の放鳩地、浜田から飛ばされ奥羽山脈を越せなかったのです。
おそらく太平洋側コースを飛んでの参加ですと、

  1. 奥羽山脈を越せない、山越えの経験がない
  2. 日本海を真っ直ぐに突っ切って渡れない、渡った経験がない、従って陸伝いに帰還するが1.の問題に引っかかります。
  3. 帰還すべきコースの記憶の蓄積がない、今まで飛んで記憶したコースとは全く違うコースを飛ぶために、短距離からいきなりジャンプして1000K参加の状態
従って、岩手連盟で2012年に帰還した2羽の鳩は、スピードもあり体力的にも素晴らしい、頭脳明晰な判断力を持った真に素晴らしい鳩だと思います。

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